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私の見た映画・美術・

映画・美術・イタリア旅行の紀行文の紹介です。

『2018年映画』「苦い銭」(仏・香港合作、ワン・ビン監督) 2/10

『2018年映画』「苦い銭」(仏・香港合作、監督ワン・ビン) 2/10

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ワン・ビン監督といえば「収容病棟」で中国の精神病棟(2014年)の内側にカメラを持ち込んで、現代中国の病理を抉り出した映画監督である。「収容病棟」の衝撃が忘れられず渋谷の映画館に出かけた。同じような期待で見に来た人が多く、ほぼ満員しかもほとんど中高年の男性映画ファンだった。
 
 列車に乗って出稼ぎに行くという少女15歳は遠い雲南省から来た。家が貧乏のため仕送りをしようとして働きに出た。彼女の行く先は上海近郊の浙江省湖州市という、住民の8割が出稼ぎ労働者の町。衣類加工や雑貨など日本の100円ショップなどの品物を作っている。カメラは彼女と同じ出稼ぎ労働者の実体を撮ってゆく。

 田舎に子どもを残して出てきて麻雀店を営む夫婦は喧嘩ばかりをしている。仲裁する工場の客たち。男の工員から遊びに誘われて勇気が出ない19歳の娘。長時間労働に耐えられず故郷に帰る青年。働く気力をなくして酒びたりの男。仕事は朝7時から夜12時まで。時給は272円。IT企業のエンジニアの年収1000万以上と大きな格差だ。巧みに視線をずらしてこの地に集う中国出稼ぎ労働者の人生を捉えてゆく。
 
 眠くって、眠くってたまらなかった。前作「収容病棟」のあの衝撃はどこへ行ったか?確かに銭(ぜに)に支配される人生!中国の膨大な庶民層の実体がある。だが、今の私にとって庶民層の実体に心が動かないのだ。このドキュメンタリーでは面白くないのだ。これを舞台・素材に何かドラマが生まれないと面白くないのだ。





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  1. 2018/02/10(土) 15:40:08|
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