FC2ブログ

私の見た映画・美術・

映画・美術・イタリア旅行の紀行文の紹介です。

『2017年映画』「はじまりの街」(伊映画、監イヴァーノ・デ・マッテォ、主マリゲータ・ブイ他)11/23

『2017年映画』「はじまりの街」(イタリア映画、監督イヴァ―ノ・デ・マッテォ。 11/23
                             出演マルゲリータ・ブイ。ヴァレリア・ゴリーノ。
                                アンドレア・ピットリーノ 
DSC_1161.jpg

夫のDVに耐えかねて母親アンナは(マルゲリータ・ブイ)13歳の息子ヴァレリオ(アンドレア・ピットリーノ)を連れてローマを出奔する。トリノにいる学生時代の親友カルラを頼ろうとする。演劇をやっている独身のカルラは(ヴァレリア・ゴリーノ)快く母子を迎え入れ、空いている一室を提供する。が、ダブルベットひとつがあるだけで、ヴァレリオにはくつろぐ空間がないのが不満だった。

DSC_1157.jpg

映画は冒頭母親が夫からDVされるシーン、それを脅えるように見ているヴァレリオの不安定な表情が印象的であり、在るべき父親像と暴力の相反するイメージに揺れる13歳の思春期のヴァレリオが今後どうように成長するかがこの映画の鍵となると予想した。与えられた母親と同室のベッド。思春期のヴァレリオにとってこの住環境はどのような影響を与えるか?
DSC_1165.jpg

アンナは新天地トリノで0から出発であり、まず職探しだが中年の女性には適当な職が無い。幾つか廻ってその深刻さにアンナは焦りだす。ヴァレリオ少年は知り合いもなし、友だちもいない見知らぬ街で、自転車で街中を乗り回すしかやることがない。街にはサッカーで遊ぶ少年たちがいるが簡単には仲間に入れてもらえず、暴力で脅された。路上の娼婦に恋をして密かにストカー行為をしたりして時間をつぶす。ヴァレリオは空回りする日常に苛立って母親にうっ憤をぶつける。「友達も、父親もいない!」「引き籠る部屋もない!」と母親に投げつけて街に飛び出してゆく。母親たちは必死でヴァレリオを探す。
DSC_1160.jpg

映画は孤独なヴァレリオ少年を心配し苦悩する母親アンナ、母子を支援する親友カルラ。(伊の2大名女優だという)近所のビストロのオーナーが叔父のように見守る姿とか、秋のトリノ美しい風景を背景に展開するヒューマンドラマはいい。一人の少年の成長を見守る大人たちの人間性溢れた態度、これもイタリア的な風景だなあーと感じた。

ヴァレリオを演じるアンドレア・ピットリーの、思春期のガラスのような感性がいい。二人のイタリアを代表する名女優もいい。
DSC_1166.jpg



スポンサーサイト
  1. 2017/11/23(木) 20:01:38|
  2. 『2017年映画』
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<『日記』「行政はねじ曲げられた」 11/28 | ホーム | [ 2017年映画』「人生はシネマティック」(監督ロネ・シェルフィグ、出演ジェマ・アータ―トンビル・ナイ11/15>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://sinema652.blog.fc2.com/tb.php/471-8b03ed9b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)