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『日記』「前川の乱から文科省の乱へ――6/23前川前次官の会見」 6/26

『日記』「前川の乱から文科省の乱へ――6/23、前川前文科事務次官の会見」
                    日本記者クラブ 6/26

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加計学園獣医学部新設について、総理官邸の圧力が働いていたと告発した前川前文科事務次官が、6月23日(金)再び日本記者クラブで会見を開いた。

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5月25日の初めての記者会見では、加計学園獣医学部新設が「総理のご意向」だという文科省の文書について、総理官邸及び総理府から否定されていたが、前次官が「文書は確実に存在していた」と証言。プロセスが不透明だった。「はじめから加計ありきだった。」総理の友人の学校が選ばれた。行政が歪められた。そして国会での証人喚問に応じる意向を示した。内閣官房長官や官邸・総理府の前川攻撃・文書否定は凄まじいものだったが、文科省のOB/現役から「加計学園問題」に対する官邸の関与を示す文書が次々と出てきた。匿名で証言をする者、実名でも決死の覚悟で証言する者も現れた。前川支持者はかなりの数に上り、女子キャリアもいるとのこと。(己の首を賭けた行動は役人の世界では大変なことだ)「前川の乱から文科省の乱」に変わった、と言われた。

安倍政権は共謀罪の強行採決や森友・加計問題で首相や妻昭恵氏と親しい人たちに特別な便宜を図ったのではないかという疑惑などで内閣支持率の急落、政府は国会を閉じて閉会中審議にも応じようともしない。そういう情勢の中で前川氏が会見に応じたことは意味が大きい。前川氏は「事実が隠蔽されたままでは、民主主義の危機だと感じた」と会見の理由を説明。文科省から出てきた文書については在任中のものが多く、記載の内容は間違いない。内閣府や官邸は様々な理由をつけて事実を認めようとしない。「総理自ら先頭に立って説明責任を果たしていただきたい」と求めた。

この日前川氏は「国家権力とメディア」との関係にも言及した。
「5月22日の、私を攻撃する読売の記事。個人的には官邸の関与があったと思うが、メディア関係者によって検証されるべきだ。また、一番初めに取材に来たNHKのインタビューがいまだ公表されない。又、どんな文書が出ようが常に官邸寄りのコメントしかしないコメンテーターの存在。そうしたコメンテーターの中には、ご本人の性犯罪が警察にもみ消された偽惑のある方がいる。私は国家権力とメディアの関係に不安を持っている。第4の権力と言われるメディアとの関係を問われるべきだと思う。メディアの自浄作用に期待したい。」

最近のメディアは政治的な色分けが露骨になっている。テレビのNHK・読売・BSフジ、新聞の読売・産経が官邸の応援団としてはっきりしている。コメンテーターや政治評論家も色分けされている。現にこの「前川会見」もテレビは一切無視、ネットでの中継を見るしかない。
又、メディアの危機以外に検察・司法の危機でもある。森友・加計問題にあれほどニュースになりながら、検察・警察は動きをみせない。

大学の設置認可をするところの文科省は加計問題からは絶対に逃げられない。

インタビューの最後に「個人の尊厳」「国民主権」の二つの言葉を後輩たちに贈る。
「個人の尊厳」
国家公務員は「滅私奉公」であってはいけない。尊厳を持った一人の人間であることを忘れず、自分の信念・信条・良心を持っていなければならない。
「国民主権」
国家公務員として「全体の奉仕者」であると同時に「主権者」の一人である。おかしいと思ったことはおかしいと言わなければならない。内部告発で首を切られても仕方がないとは思わない。粘り強く、しなやかにやっていく必要がある。


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*「前文部科学省事務次官 前川喜平氏の退職時の手紙」(抜粋)
私が考える文部科学省の任務とは、教育・文化・スポーツ・科学技術・学術の振興を通じて、誰もが明るく楽しくしあわせに人生を全うできる社会をつくること、未知なるものに挑戦し限界を克服し輝く未来へと前進すること、さらに自由で平等で平和で民主的で文化的な国をつくり世界の平和と人類の福祉に貢献することです。
文科省職員の仕事は、子どもたち、教師、研究者、技術者、芸術家、アスリートなど、それぞれの現場でがんばっている人たちを助け、励まし、支えていくことです。特に、弱い立場、つらい境遇にある人たちに手を差し伸べることは、行政官の第一の使命だと思います。
皆さん、仕事を通じて自分自身を生かしてください。職場を自己実現の場としてください。初代文部大臣森有礼の「自警」の表現を借りて言うなら「いよいよ謀りいよいよ進めついにもってその職に生きるの精神覚悟あるを要す」です。
 ひとつのお願い。少なからずいるであろうLGBTの当事者、セクシャル・マイノリティの人たちへの理解と支援です。そして、様々なタイプの少数者の尊厳が重んじられ、多様性が尊重される社会を目指してほしいと思います。
                   2017年1月20日 前川喜平

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*前川次官の祖父 前川喜作(1895-1986)氏が偉かった。日本の実業家。前川製作所(冷凍・産業用冷蔵機)創業者。和敬塾創立者。事業で成した財を世のために使った。



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  1. 2017/06/26(月) 21:53:39|
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