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二つの半跏思惟像――日韓2体の仏像」(東京国立博物館~7/10) 7/2

『美術/音楽/舞台/読書』「二つの半跏思惟像―日韓二体の仏像」(東京国立博物館~7/10) 7/2

(中宮寺.弥勒菩薩)
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(韓国国宝78号)
①DSC_9305

日韓両国の代表的な半跏思惟像を1体ずつ選び、両国において一緒に展示して、両文化の古代から続く交流の深さに思いを馳せようという試みが東京国立博物館で行われている。
昔、中宮寺の「弥勒菩薩」と京都広隆寺の「宝冠弥勒」を比較して見てみたいと思い立って京・奈良に遊んだことがあった。今回は、日韓6~7世紀の「半跏思惟像」代表の比較である。日本から国宝「中宮寺「弥勒菩薩」、韓国から国宝78号「半跏思惟像」、共にわくわくする様な企画である。

①DSC_9321

*会場は東京国立博物館。入場する時、入り口で空港のような検問・身体検査を受けた。(ギョッ!ここまで来たか!)


.上半身DSC_9303

①  国宝「半跏思惟像」(飛鳥時代・7世紀・木造・中宮寺)
日本を代表して奈良中宮寺の「弥勒菩薩」(半跏思惟像)。
「半跏思惟」とは、左足を踏み下げ、右足をその膝の上に組んで丸椅子状の座具に座り、右手を頬に添えて思惟(思案)している。
シンプルでしなやかな仏体に向き合うと、こころが穏やかになって、こころの内側に意識が向かって行くようだ。仏体には装飾性一切無し。受けるは精神性、弥勒菩薩と我が精神との対話のみ。

②  韓国国宝78号「半跏思惟像」(三国時代・六世紀・胴造、鍍金・
              韓国国立中央博物館)

上半身DSC_9315

仏体に向かって斜め右側から見た。右腕を膝で追って右頬に指先を添えてうつむいた姿は美しい。流麗とした美を感じた。胴体のくびれ具合に比べて頭と手足が大きく、なめらかで細い体躯・波紋状の衣の襞は、優美な装飾性を感じた。

*中宮寺が美というより、思弁性・哲学・人間の生きる意味を考える、などに向かうとすれば、韓国78号は優美に、“美”に向かう。一時間ほど会場にいて以上の結論に達した。

(広隆寺「宝冠」)
広隆寺DSC_9318

*家に帰って、広隆寺の「宝冠弥勒」を二体の中に入れてみた。「宝冠弥勒」は中宮寺の「弥勒」に近く、国の違いから来るのだろうかと想いを馳せた。仏教文化は歴史上、韓国から渡ってきたものだが、その国に根付くとなれば、民族・風土の色模様が展開するのであろうか?
(広隆寺「宝冠」)
②DSC_9320


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  1. 2016/07/02(土) 14:22:07|
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