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『2016年ボスの旅』⑬4月12日「ロッテルダムの一日」 5/24

『2016年ボスの旅』⑬4月12日「ロッテルダムの一日」 5/24

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「ロッテルダムの一日」
*ファン・ネレ工場(世界遺産)
1931年「理想の工場」として建てられる。タバコ、コーヒー、紅茶の製造工場として1995年まで稼働。鉄筋コンクリート造りでガラスを多用し、創業当時は画期的な建築だった。工場としての役割を終えた今、ショップやホールの複合施設として残っている。

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キューブハウス
建築を勉強する若者はロッテルダムに来る。デルフ・サポートビルとかキューブハウスとか既成の建築概念をぶっ壊したようなモダン建築がロッテルダムにはある。キューブとはサイコロ型の集合住宅だそうだ。その隣のビルはエンピツ(鉛筆)みたいなビルでブラーク・タワーという。

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マーケット・ホールはカラフルな絵本の様な市場でそこでチーズ試食をさしていた。何でもある市場だった。
会社のビルや集合住宅、市場が奇想天外な建築物として建っているのだ。発想の自由は、ボスにも通じ、ネーデルラント精神の地層深く蠢いているのだろうか?

スペインのバルセロナはご存知のように、ガウディの建築で有名だ。彼が生きていた時代は理解されなかったが、今では世界中から観光客が押しかけて来ている。トンボや虫のような建築物がバルセロナの町にとけ込んでいた。オランダでも同じような感じだった。

*<ボイスマンス・ファン・ベーニンゲン美術館>

ユトレヒトの富豪による収集作品を中心に1958年「美術館」となった。中世ヨーロッパ美術から近代美術まで12万6千点を所蔵している。

+ボイマンス美所蔵の三点「放蕩息子」・「大洪水後の世界」と「悪の世界」・「聖クリストファー」はスヘルトーヘンボスのボス展に出品している。

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+<放蕩息子>(ボス、1486年以降、)
画面中央には初老の放浪者が荷を背負い、杖と帽子を持って歩いてきたが、ふと後ろを振り返っている。後方には誘惑に満ちた居酒屋・売春宿があって、窓から顔を出した女が彼を誘っている。一方、彼の前には閉じられた扉の向こうには懐かしき「父の家」が待っているのだ。X年前、彼は父の家を飛び出した。何ものかを求めて、青春の赴くまま世界を放浪した。何かは見つかったか、否か?
西欧哲学の基本に「放蕩息子の帰還」のひとつのテーマがある。若者は父=伝統から飛び立ち、何かを求めて放浪する。放浪の旅は危険で誘惑に満ちたもので――それが人生だ、と言わんばかりだ。
(新約ルカ福音書からの出典。デューラー、レンブラントにも同様の作品あり)

+「バベルの塔」(ピーター・ブリューゲル)
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(同じ作品がウィーンの美術史美術館にもある。)

ボスに入る前はブリューゲル(老)をやっていた人が多い。ブリューゲル家はバッハと同じように画家として一族が枝分かれしてゆく。ピーター(老)の子は長男が同じくピーター(子)、次男がヤン。ヤン(父)の子がヤン(子)と分けられている。ブリューゲル(老)についてはいつか挑戦したいと思う。

エマオの

+「エマオの食事」(ウィキペディアによる)
ハン・ファン・メーへレン。(1889~1947)20世紀で最も独創的で巧妙な贋作者と言われている。特にフェルメールの贋作で有名である。オランダのデーフエンテルの出身。画家を志したが成功せず、自分を認めないオランダ美術界を復讐すると言う目的で贋作ビジネスに手を染めていった。没落した貴族から極秘に仕入れた絵画を売却しているという触れ込みで、多数の贋作を制作・販売した。
メッヘレンは17世紀のオランダ絵画、特にフェルメールの贋作を好んでした。「エマオの食事」(1936年)はフェルメールの研究家たちから本物と認められて54万ギルダーで<ボイマンス美術館>が買い上げた。
1945年メッヘレンはナチスの高官からフェルメールの贋作の疑いで逮捕起訴された。戦後もナチ協力者・オランダ文化財掠奪者として起訴された。彼はナチ高官に売った一連の絵画、特に「エマオの食事」を自ら描いたことを告白し、フェルメール風の絵画を描いてみせ、X線などの最新の鑑定が行われた結果、贋作が認められ一躍売国奴からナチ抵抗の英雄になった。ナチへの絵画販売は無罪、フェルメールの署名の偽造で軽い罪に問われたが、酒と麻薬に蝕まれていた彼は心臓発作でまもなく亡くなった。

+「机の前のティトゥス」(レンブラント)

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+「自画像」(カレル・ファブリティウス)
レンブラントの最も才能ある弟子。1654年のデルフトの爆発で死亡。彼の作品も大半が失われ10点ほどしか残っていない。悲劇の夭折の画家であった。

+その他、ゴッホ、モネ、セザンヌ、ゴーギャン,ティチアーノ、ムンク、ピカソ、ダリ(室内改装で見られず)


<クレラー・ミュラー国立美術館>

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オランダの大きな自然保護区のデ・ホーへ・フェルウェ国立公園の真ん中に<クレラー・ミュラー美術館>がある。近代的な建物と美術品の一大コレクションを国に寄贈したクレラー夫妻の名を遺した美術館である。特にゴッホのコレクションで有名である。「アルルのハネ橋」「糸杉」「ひまわり」「夜のカフェテラス」「郵便配達夫」「自画像」などの有名な作品を所蔵。アムステルダムの<ゴッホ美術館>と並んで、ゴッホコレクションの双璧。
他に、スーラ、ブラック、ピカソ、モンドリアン、さらに、ミレー、セザンヌなどの印象派の作品。
美しい庭園にはロダン、ブールデル、マリーニ、ムーアなどの彫刻が展示されている。

+ゴッホの名作が集まっている。以下ゴッホコレクションの幾つかを展示する。

「ジャガイモを食べる人」
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「アルルの跳ね橋」


「糸杉」
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「夜のカフェテラス
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  1. 2016/05/24(火) 20:10:14|
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