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『2015年映画』「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」(監督ジョン・マル―フ出演ヴィヴィアン・マイヤー)11/6

『2015年映画』「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」(監督、ジョン・マル―フ、チャーリー・シスケル)11/6
                               出演、ヴィヴィアン・マイヤー、ジョン・マルーフ

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このドキュメンタリー映画の監督にもなる、シカゴのジョン・マル―フという青年は昔のシカゴの街の風景写真を探していた。オクションでネガフィルムが一杯詰まったカバンを手に入れた。中には「ヴィヴィアン・マイヤー」という名前と、数十年前のシカゴの写真で溢れていた。「ヴィヴィアン・マイヤー」とは何者なのか?ネットで調べても何の情報も無く、美術館・画廊・出版社に問い合わせても作者は分からず、写真については相手にもしなかった。写真を自身のブログに掲載してみると、大好評の絶賛の嵐!その声援に押されて展覧会が開かれ、写真集が出版され、売り上げが全米1位を記録するというヒットになった。

<ヴィヴィアン・マイヤーの作品> 1
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ある時、「ヴィヴィアン・マイヤー」をネットで検索してみると、数日前に亡くなったという死亡記事があった。彼はその住所の所を訪ねて行って、彼女がプロの写真家ではなく、ナニー(乳母)兼家政婦だったことを知る。ますます興味を持った彼は、幼少期にヴィヴィアンに育てられた人にインタビューをして、彼女を掘り下げていく趣向で映画は進行していく。

<ヴィヴィアンの作品> 2

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生前のヴィヴィアンを知る人は殆どがアーティストとしての側面を知らなかった。彼女はアーティストとして認知されず、頑なにプライベート部分を人に見せなかった。(しかし、残された写真が優れた資質を語っている。)フランス人?結婚をせず身寄りも分からず、シカゴで乳母兼家政婦として生活し、友人も少なく、晩年は路上生活者同然で貧しい生活者として終わった。

<ヴィヴィアンの作品> 3
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<残された写真から何が見えるか?
写真は子守りの仕事で子どもたちと出かけた際の、ストリートスナップが中心だ。街中で出会う人々にシャッターを向けた。
子供、老人、裕福な人間、低所得者、路上生活者、老夫婦の人生を思わせる1コマ、大都会の孤独、犯罪者、そして自分自身の姿を。

< ヘンリー・ダーガー展>のこと
2002年の秋、外苑前の「ワタリウム美術館」で見た、ヘンリー・ダーガー(1892年~1973年)の絵画を想い出した。ダーガーはシカゴの教会の清掃人として一生を過ごし、夜自室に籠って奇妙な小説「非現実の王国」と挿絵を描き続けた。
教会と仕事場とアパートの自室とを行き来するだけで、友人もいなく、彼が小説と絵を描いていることを知る者、誰一人いなかった。死ぬ間際にアーティストの大家によって作品が発見されて世に知られた。
ダーガーの運命と似ている。密かに作品の制作を行い、膨大な作品を残した。無名の人生で、身寄りも友人もいない孤独な人生だった。

<ダーガーの作品・挿絵>
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ヴィヴィアンもダーガーも作品を世に問う意思はなかったか?
自分の作品に対して、自分自身はどう評価していたのか?
何故、作品を作り続けたのか?

アメリカは広い、奥が深い、と言って済む問題だろうか?






       
 
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  1. 2015/11/06(金) 22:00:25|
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