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映画・美術・イタリア旅行の紀行文の紹介です。

『美術/音楽/舞台』 「生誕100年展ー1期」(白山雅成作品展示室) 10/14

『美術/音楽/舞台』「生誕100年展―1期―」<白山雅成作品展示室>10/14
                      1期  2014年9月18日~12月15日
                       同   2015年1月15日~7月13日 
                  ( 2期予定 「ジャンとアマガ」ーパリ20区 )
         茨城県取手市戸頭7-4-5  0297-78-0274 火・水=休

「サン・マルコ寺院」
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1916年生まれの白山雅成先生(2000年没)は2016年に、生誕100年を迎える。ここ取手の「白山雅成作品展示室」は開館15年を迎えた。感無量である。オーナーの松永夫妻の人知れぬ労苦と情熱に心を打たれる。
想えば、個人が美術館を造るとは夢また夢の話である。白山先生に相談しながら、あれよあれよと思う間もなく作ってしまった。電話で、連れ合いに設計図のこと、大工のことを話していたと思ったら、次の電話は螺旋階段のことにまで進行してといった具合で、僕ら夫婦はその当時松永和子さんからもの凄いエネルギーをもらった!
とにかく、美術館は完成してしまった。有り余る財産家の道楽ではなく、白山先生を敬愛し先生の絵が好きだという事と、自身絵が好きだという理由からである。これは又、松永和子さんにとっては人生の一大事業になる。
「展示室」が出来て15年が経過した。先生の生誕100年をめでたく迎えることになる。今まで一つのテーマをたっぷりと2年位味わった。記念のモニメントとして、先生の全業績の展覧を企画した。あのベニスに逢える!モロッコに!そして、第2期では「ジャンとアマガ」である!
ひとりの画家が100年経っても忘れられないで、心ある人から称賛されることは、その画家が本物であることの証である。

<若き日の白山雅成先生>
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* 以前取り上げた、このブログの以下のページを参照して頂けると有難いのですが。
2014年7月13日 「白山松哉の漆工芸」(明治工芸の粋―村田コレクション)
2013年10月24日 「冬のパリとサーカス Ⅱ」
2013年2月3日  「或る美術館のこと」 

① 『ベニス』
「朝焼けのサルーテ寺院」
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「ベニスの魚市場」
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私のヴェネツィアのイメージは白山さんの絵によって出来上がったと言っても過言でない。当地を旅行する時、彼の絵の視点に立ってヴェネツィアを見てみたい。優れた画家の切り取り方が解るだろう。ヴェネツィアが違った様相を見せるだろう。
会場を一通り見てから、カフェの入り口のヴェネツィア3点の前に立った。2010年のイタリア旅行の時、アカデミア橋から見た「サルーテ」が強烈な姿を見せていた。連れ合いがいつも見ているばかりで入ったことが無いから入ろうよ、と引っ張って教会へ入っていった。教会の中のティツアーノやティントレットの絵は忘れたが、大きなクーポラのサルーテの風貌は心に焼き付いた。今、先生の朝焼けの「サルーテ寺院」を見ていると、色々な事が頭の中を巡ってくる。ヴェネツィアの景色や白山先生のこと、取手の展示室のこと、来し方の歳月のこと、、、感迫るものがあった。

「カ・ダ・モスト」
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ここでの主役は水面である。水面に浮かんだ建物の様相である。

*「小運河」「花市場」

② 『モロッコ』
*「麦畑」

「ロバと山の女」
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モロッコと言えば映画「カサブランカ」や今は観光でブームになっている青の町「シャウエン」だが、先生は絵の題材として現地の「山の女」を選ぶ。民俗的な衣装と風貌が面白い。民俗衣装の縞模様のスカートをはいた「山の女」をたくさん描いた。
パリのアトリエで、先生が「これが現地の女が着る衣装だよ」と言って縦の縞模様のスカートを出してきた。この山の女が巻いているスカートだ。独特の雰囲気だ。同行の女性たちが面白がって代わる代わるに巻いてみたファッション・ショー(!)を想い出す。

③ 『ナザレ』
*「ナザレの舟」
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ポルトガルの「ナザレ海岸」今では夏のリゾートとして賑合うそうだが、昔は辺鄙だが海岸が綺麗だったと聞く。海岸の鮮やかな色のボートを描いた。

④ 『パリ』
*「パリのサーカス」「サーカスの馬乗り」
パリのサーカスは広場なんかでやる小さな規模のものか。パリっ子の夢をかき立てただろう。真紅の赤を使って鮮やかな色合いが巧いと思った。

「パリのオークション」
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オークション会場の情景、右側に英国の首相サッチャーらしき人物(金持ち)を配したのはジョークなの?

「シルビア」
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* 人物画「シルビア」ヌード。シンプルでいいです。

「プロバンス通りのアトリエ」
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この絵から我々は勝手にイマジネーションを働かせた。前に住んでいたプロバンス通りのアトリエ。窓からサクレ・ク―ルが見え、廊下にキャンバスと道具が置いてある。朝描きに出て、夕方帰ってきた。キャンバスと道具を廊下に置いてホッとしているところか。先生の充実した日常が伺える。画家の日常空間の見事なキャッチ!

*「モンマルトルのノルヴァン通り」

「人物画<アンジェル>」
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アフリカ系の女性像か?しっかりとした人物の存在感がよく出ている。

「パリ遠望」
パリ遠望
前回にも出品。パリを描いた風景画として逸品!

*「モンマルトルのぶどう畑」

「パリ20区・ヴィラン通り」
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私の好きな絵だ。ひと昔の前のパリのヴィラン通り。移民と労働者の町。典型的な下町だ。ここで白山さんはジャンとアマガ親子に出会う。オーナーの松永さんがいつも言うのだが、20区の内側に入ってそこからの視点でパリを描いた日本人画家は佐伯祐三と先生以外にいない、と。

*「ジャンと母アマガ」「マダム・アマガ」「ジャン」
2期でやります。

⑤ 『コリウール』
*「麦畑」
*「草原と海を望む」

「コリウールの朝」
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コリウールはスペイン国境に近いフランスの地中海に面した海岸。スペイン内戦の終結の時、敗れた数十万の共和国軍兵士がフランスに逃げ収容所に送られたところ。20世紀になって、マチスやドランやシニャックが絵を描きに来たところ。画家たちが絵の題材を求めて来るところで有名になった。

⑥ 「静物・その他」

「全員集合」
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アトリエにあった小物を全部集めて描いたかのようで、我々は全員集合と呼んでいた。

「ダリア」
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見事なダリア!色彩の饗宴!

*「リラの花」
*「赤い魚」

# 途中で展示替えはすると言っていました。久しぶりのヴェネツィアはいいですよ!
   白亜の「カ・ドーロ」も見たいし、人物画の「メロディ」も見たいなぁー。


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  1. 2014/10/14(火) 21:30:21|
  2. 美術/ 音楽/舞台/読書/文学
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  4. | コメント:0
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